【日 時】2016年3月12日(土)14:00~17:30(開場・受付/13:30) 【場 所】北海道大学フロンティア応用科学研究棟レクチャーホール 【参加費】無料 【申 込】http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/formmail/107/ ここ数年、「デュアルユース」という言葉を新聞等で目にする機会が急増しました。「デュアルユース」とは、軍事と民生の双方に応用可能な科学・技術や研究を指します。また、研究成果が意図に反してテロ等の破壊的行為に悪用・誤用される両義性もデュアルユースと呼ばれます。科学技術がデュアルユースなのは当然だ、という考えもありますが、それで済ませていいのでしょうか。 これまで日本でも軍事研究は一部で行われていましたが、競争的資金によって大学や研究機関の参加がより制度化されているのが昨今の日本の流れです。研究環境に国家安全保障という枠組みが導入されることによって、どのような影響があるのでしょうか。 また、このような科学技術政策というトップダウンの流れとは別に、ボトムアップの流れもあります。例えば、3DプリンタやDIYバイオなど、これまで高度な設備と組織がなければできなかったことが、個人レベルでも実現できるようになってきています。市民研究者もデュアルユース問題と無縁ではありません。 このような状況の中、研究者や市民はどのようにデュアルユース問題と向き合えばよいのでしょうか。今回のシンポジウムでは、この複雑で曖昧なデュアルユース問題について、2名のゲストの講演をもとにひも解いていきます。小山田さんは科学技術政策を専門としており、デュアルユース政策について昨今の状況を、日本だけではなく海外の事例も交えて整理して頂きます。杉山さんには科学史の見地から、過去にあった「デュアルユース」問題と、それをめぐっての研究者の動向についてお話し頂きます。 主催:北海道大学CoSTEP/理学院自然史科学専攻科学コミュニケーション講座 共催:北海道大学理学研究院物理学部門/物質科学フロンティアを開拓するAmbitiousリーダー育成プログラム(ALP) 【詳細はこちら】 http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1429/