2021年5月21日金曜日

** 日本学術会議ニュース・メール ** No.751** 2021/5/21

 1.【開催案内】公開シンポジウム

 「コロナ禍における社会福祉の課題と近未来への展望

  ~直面する危機から考える~」

2.【ご案内】OECD国際科学調査(ISSA2021)ご協力のお願い


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【開催案内】公開シンポジウム

 「コロナ禍における社会福祉の課題と近未来への展望

  ~直面する危機から考える~」

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【主催】日本学術会議社会学委員会社会福祉学分科会

【共催】日本社会福祉系学会連合

【日時】2021年6月27日(日)13時00分~16時30分

【場所】オンライン

【参加費】 無料

【定員】1,000人

【事前申込み】要

  http://bit.ly/june27seminar (申込締切 2021年6月25日24時) 

【開催趣旨】

 コロナ禍において、社会福祉の実践現場は様々な課題に直面している。感染

拡大にともなう生活困窮(問題)の拡大や福祉サービスの利用制限、地域活動

の自粛、感染拡大の予防とサービス提供の両立を求められる福祉施設の運営、

地域での感染者等への差別や排除、外国人や若者など既存の制度で対応できな

い人々への支援課題など、この間、様々な事象が表面化し、現場において試行

錯誤の取り組みがなされてきた。こうした取り組みは、新型コロナウィルスの

感染拡大で生じた課題への対応としてだけではなく、これまで社会保障や社会

福祉が抱えていた潜在的な課題、あるいは今後検討していかなければならない

テーマの重要性を示唆するものである。

 今回のシンポジウムでは コロナ禍で顕在化した社会福祉課題を確認し、コ

ロナ禍のみならず、コロナが収束した後(アフターコロナ、ビヨンドコロナ)

にむけて、必要な対応について検討する。そのために、第1部では、福祉現場

からコロナ禍で顕在化した課題について報告していただき、そのうえで、第2

部では制度、政策、実践の基盤となる社会福祉学の観点から、社会福祉の近未

来について展望する。


【プログラム】

  http://www.scj.go.jp/ja/event/2021/311-s-0627.html


【問い合わせ先】

  日本社会福祉系学会連合事務局

  メールアドレス: jaswas.official(a)gmail.com  

  ※(a)を@にしてお送りください。


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【ご案内】OECD国際科学調査(ISSA2021)ご協力のお願い

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 我が国もメンバー国となっている国際機関であるOECD(経済協力開発機構)

では、現在、世界中の科学者を対象として、ISSA2021(国際科学調査2021年)

をウェブにより実施しています。今回の調査では、科学者の勤務事情、社会・

経済との関わり、今般のCOVID-19危機による勤務及びキャリアへの影響とい

った事柄に焦点が置かれています。

 今回の調査は、科学者の方であれば自由に回答に参加することができるよう

になっています。

 ついては、国内の科学者の皆さまに、この調査に関する情報について拡散い

ただき、よろしければ回答にご参加いただきたくご案内申し上げます。

なお、我が国の科学者の状況を国際的に比較可能な形で把握できることは、

今後の科学技術・イノベーション政策等の推進において有益であり、ひいては

科学者全般にとっての研究環境の向上に資するものとなることも期待されます

ので、この調査に関して情報提供をさせていただく次第です。


【ISSA2021回答URL】

  http://oe.cd/issa2021en


・上記の英語ページのほか、日本語版含め複数の言語によるページが提供され

 ています。サイト右上の「言語」から選択できます。

・個人情報の取扱等についても、上記サイトにてご確認ください。


【ISSA2021についての問い合わせ先】

 OECD事務局iSSA2021担当者

 メールアドレス:issa(a)oecd.org

  ※(a)を@にしてお送りください。


【参考情報】

 ISSAの概要や過去2回の調査(ISSA2015、ISSA2018)から得られた結果等に

ついては、次のサイトで紹介されています:

  http://oe.cd/issa

 (又は https://www.oecd.org/sti/survey-of-scientific-authors.htm)


【本ご案内に関する問い合わせ先】

 文部科学省科学技術・学術政策局企画評価課(担当:川口、中込)

 メールアドレス:chousei(a)mext.go.jp

  ※(a)を@にしてお送りください。

 メール件名は「ISSA2021問い合わせ」としてください。


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       学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから

           http://jssf86.org/works1.html

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「SOLVE for SDGs(社会的孤立枠)2021年度 提案募集開始のお知らせ」のご案内

社会技術研究開発センター(RISTEX)「SOLVE for SDGs(社会的孤立枠)2021年度 提案募集開始のお知らせ」のご案内です。

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【JST-RISTEX】SOLVE for SDGs(社会的孤立枠)2021年度 提案募集開始のお知らせ

  https://www.jst.go.jp/ristex/proposal/proposal_2021.html

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2021年度 戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)における提案募集

「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

(新規枠「社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築」)が開始しました。


○プレスリリース:戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発)における

令和3年度新規研究開発プログラム とプログラム総括の決定および令和3年度研究開発提案募集について

https://www.jst.go.jp/pr/info/info1509/index.html


○「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)」について

https://www.jst.go.jp/ristex/funding/solve-koritsu/index.html


①【募集中】SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

(新規枠「社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築」)

様々な社会構造の変化を踏まえ、社会的孤立・孤独のメカニズム解明、孤立・孤独リスク評価手法(指標等)

及び社会的孤立・孤独の予防施策開発と、そのPoC(Proof of Concept:概念実証)までを

一体的に推進します。

 【募集期間】 2021年5月20日(木)~2021年7月20日(火)正午

 【募集説明会】 2021年5月25日(火)16:00-17:30(予定)(オンライン開催)

   ※第2部では、あわせて「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム

    (シナリオ創出フェーズ/ソリューション創出フェーズ)」の個別質疑応答も実施する予定です。

   ※参加申し込みは以下からお願いいたします。

    https://form.jst.go.jp/enquetes/ristex-briefing-2021


他プログラムについても提案募集中です。


②【募集中】科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への包括的実践研究開発プログラム(RInCA)

新興科学技術の倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)への対応と責任ある研究・イノベーションの

営みの普及・定着を目指し、研究・技術開発の初期段階から包括的にELSIに取り組む、

社会技術研究開発センター(RISTEX)より「SOLVE for SDGs(社会的孤立枠)2021年度 提案募集開始のお知らせ」のご案内です。  

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実践的協業モデルを開発します。

 【募集期間】 2021年4月5日(月)~2021年6月8日(火)正午


③【募集中】SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム(SOLVE for SDGs)

シナリオ創出フェーズ・ソリューション創出フェーズ

SDGs達成への貢献に向け、地域が抱える具体的な社会課題に対して、研究代表者と地域で

実際の課題解決にあたる協働実施者が共同で、既存の技術シーズの活用による即効性の

ある解決策を創出します。 

 【募集期間】 2021年4月5日(月)~2021年6月8日(火)正午


 <お問い合わせ>

 社会技術研究開発センター 企画運営室 募集担当

 E-mail:boshu〔at〕jst.go.jp


2021年5月14日金曜日

** 日本学術会議ニュース・メール ** No.750** 2021/5/14

1.【開催案内】公開シンポジウム
 「東日本大震災10年と史料保存-その取組と未来への継承-」
2.【開催案内】サイエンスカフェ in 鳥取
 「鳥取のおいしい地域資源 ~ローカル酵母と梨ポリフェノール~」
3.【国立研究開発法人科学技術振興機構】
 科学技術イノベーションでSDGsに貢献!  
 2021年度「STI for SDGs」アワード募集のお知らせ
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【開催案内】公開シンポジウム
 「東日本大震災10年と史料保存-その取組と未来への継承-」
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【主催】日本歴史学協会/日本学術会議史学委員会/日本学術会議史学委員会
   歴史資料の保存・管理と公開に関する分科会
【共催】全国歴史資料保存利用機関連絡協議会/日本アーカイブズ学会
【日時】2021(令和3)年6月26日(土) 13:30~17:30
【場所】オンライン
【参加費】 無料
【定員】300人
【事前申込み】要(どなたでも参加いただけます。) 
  https://forms.gle/EieasBhbUBme6YFL6
【開催趣旨】
 東日本大震災から10年という機会に、原発災害への対応も含め、この10年間
の被災地における歴史資料や文化財等の救済・保存への取組を振り返り、課題
や問題点を確認し、歴史資料や文化財等を未来へ継承するための活動を展望す
ることにしたい。なお、特別報告として、国立公文書館によるアーキビスト認
証制度をめぐり、第1回アーキビスト認証の経緯や今後の取組について報告を
お願いした。
【プログラム】
 http://www.scj.go.jp/ja/event/2021/311-s-0626.html
【問い合わせ先】
 若尾政希
 メールアドレス:wakao.masaki(a)@r.hit-u.ac.jp
 ※(a)を@にしてお送りください。

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【開催案内】サイエンスカフェ in 鳥取
 「鳥取のおいしい地域資源 ~ローカル酵母と梨ポリフェノール~」
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【主催】日本農芸化学会
【共催】日本学術会議農芸化学分科会
【日時】2021年6月26日(土)14時~16時
【場所】鳥取大学広報センター内 Community Design Lab
   (鳥取県鳥取市湖山町南4丁目101番)
【参加費】一般500円(学生 300円)茶菓代として
【定員】会場:15名 リモート:30名
【事前申し込み】要
  参加申し込み
   https://forms.gle/XdCVJdLYJDDhsBV9A
  または
   E-Mail: arima_[at]_tottori-u.ac.jp 
   ※_[at]_は@に変換をお願いします。
   タイトルに「サイエンスカフェ参加希望」と記載の上、[1]氏名[2]年
   齢[3]電話番号[4]学生か否かをご明記ください。

【開催趣旨】
 二十世紀梨葉から開発された「なしば茶」、ローカル酵母を利用したパンづ
くりという二つの話題を基に、美味しい地域資源の可能性についてお話します。
試食や試飲を通して、その可能性と美味しさを実感しましょう。
※新型コロナ感染拡大の防止に細心の注意を払い、換気、スタッフのマスク着
用等の防止策を徹底して、講座を実施します。参加者のみなさまも、手洗いや
マスクの準備など感染症防止策にご協力ください。

【プログラム】
 コーディネーターが地域資源の様々な可能性を説明しつつ、参加者と講師の
先生においてディスカッションを談話形式で進めます。
 http://www.scj.go.jp/ja/event/cafe.html

挨拶:稲垣賢二氏(岡山大学大学院環境生命科学研究科、日本学術会議連携会
         員、農芸化学分科会副委員長)
講演:「鳥取のおいしい地域資源 ~ローカル酵母と梨ポリフェノール~」
(講師)児玉基一朗氏(鳥取大学大学院連合農学研究科教授)
フリーディスカッション:「地域色ある資源の可能性を探ろう! 」
(コーディネーター)有馬二朗氏(鳥取大学農学部教授)

【問い合わせ先】
 氏名:有馬二朗(鳥取大学農学部 教授)
 メールアドレス: arima(a)tottori-u.ac.jp
 ※(a)を@にしてお送りください。
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【国立研究開発法人科学技術振興機構】
 科学技術イノベーションでSDGsに貢献!
 2021年度「STI for SDGs」アワード募集のお知らせ
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 JST(「科学と社会」推進部)は、科学技術イノベーション(Science,
Technology and Innovation : STI)を用いて社会課題を解決する優れた取り
組みを対象とした表彰制度“「STI for SDGs」アワード”の2021年度の募集を
行っています。
 このアワードは、国内の団体によって行われている優れた取り組みを見出し
表彰することで、取り組みのさらなる発展や、同じような課題を抱える地域で
も広く活用できるよう水平展開を進めることを通じて、SDGsの達成に貢献する
ことを目的としています。
 2030年まで残り10年を切った今、「行動の10年」として目標達成へ向けた活
動をより推進していく必要があります。幅広い分野で社会課題の解決に取り組
まれている皆様からの、数多くのご応募をお待ちしています。

●募集期間: 2021年4月15日(木)~ 6月30日(水)
●制度詳細: これまでの受賞取り組み内容も、こちらでご覧いただけます。
 https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/
●応募要領詳細:
 https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/2021/boshu_award_2021.html
●後援: 文部科学省

<本件のお問い合わせ先>
 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)「科学と社会」推進部
 「STI for SDGs」アワード事務局
  E-mail:sdgs-award(a)jst.go.jp
  ※(a)を@にしてお送りください。

※JSTでは、SDGsの達成を推進するためのファンディング事業
 「SOLVE for SDGs」も募集中です。詳細はこちらをご覧ください。
 https://www.jst.go.jp/ristex/proposal/proposal_2021.html
 (2021年6月8日 12:00締切)

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       学術情報誌『学術の動向』最新号はこちらから
           http://jssf86.org/works1.html
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2021年5月7日金曜日

「科学実践の基盤的活動とシャドウ・ワーク」研究会のご案内

「科学実践の基盤的活動とシャドウ・ワーク」研究会のご案内です。

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科学研究費基盤研究(B)で現在行っている「科学実践の基盤的活動とシャドウ・ワーク」プロジェクト(代表:日比野愛子)関係の研究会を開催します。

このプロジェクトはさまざまな科学技術領域を陰で支えるインフラ的努力について、特にその影の部分に着目して比較検討するものです。

下記の『予測がつくる社会』研究とも関連します。 https://www.u-tokyo.ac.jp/biblioplaza/ja/E_00130.html

発表者の吉田さんはインドネシアで長期間、ゴミ問題の文化人類学的研究を行っておりますが、科学におけるシャドウ・ワークという概念が、 ダーティ・ワーク、インフラ的行為とはどう違うのか等、興味深い論点をご提示いただけると思います。

御関心のある方は下記連絡先までご一報ください。ZOOM URL をお伝えします。

 [話題提供者]吉田航太(東京大学大学院総合文化研究科 博士課程)

「制度化されたシャドーワーク?:エスノグラフィーから見る廃棄物処理業への主観的価値付け」

;本報告では科学実践におけるシャドウ・ワークの様態を照らしだすことを目的に、科学以外の領域でシャドウ・ワークに類似したものとして廃棄物処理という仕事を検討する。

近代の公衆衛生の確立以降、大量の廃棄物を運搬して投棄する仕事は社会に不可欠なインフラとして確立してきた。

 ゴミを扱うという文字通りの「ダーティ・ワーク」であるが、科学実践における周辺的活動と比較すると、廃棄物処理は労働の価値や尊厳をいかに維持していくのかという問題が明示的に焦点となってきた。

そのため、廃棄物処理という労働は価値の面からも制度化がされており、従事する者の葛藤がある程度の範囲に留まっていると言うことができる。

 このダーティ・ワークの安定性という観点から、アメリカやブラジルの廃棄物処理に関するエスノグラフィー的研究や報告者自身が調査してきたインドネシアのゴミ処理の事例から、ゴミという負の価値という主観的経験がいかに制度的に取り扱われているのかを論じる。

 

[日時]2021517日(月)13時〜15時半(予定)

[場所]Zoomでのオンライン開催(参加申込いただいた方に詳細ご案内します)

[参加費]無料

[参加申込先]maxiomjpあっとyahoo.co.jp(福島真人宛)

(情報提供者 日比野愛子)