2015年7月27日月曜日

日本学術会議ニュース・メール ** No.502** 2015/7/24

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歴史教育の明日を探る―「授業・教科書・入試」改革に向けてー
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日時:2015年8月1日(日)13:00~17:00
場所:日本学術会議講堂(入場無料・事前予約不要)

(趣旨)
日本学術会議・史学委員会では、これまでも高校歴史教育について、「歴史基礎」
の設置、用語の見直しやジェンダー視点を入れた教科書の書き換え等の提言を行っ
てきました。今回のシンポジウムでは、ジェンダー視点の重視とともに、模索が続
く「授業・教科書・入試」という3つの改革を連動させて、新しい歴史教育の実践
を具体的に考えたいと思います。
第一部で「改革の三位一体」を現場の声とつなぐ議論をした後、第二部では、その
教材実例として「慰安婦」問題を取り上げます。アメリカの歴史学者らから出され
た「日本の歴史家を支持する声明」(2015年5月5日)や、「「慰安婦」問題に関す
る日本の歴史学会・歴史教育者団体の声明」(2015年5月25日)といった研究者の
声、歴史研究の成果は、教育現場にどのように反映されるのでしょうか。実践的に
探ってみたいと思います。

プログラム
◆13:00 趣旨説明 井野瀬久美恵(日本学術会議副会長・甲南大学文学部教授)
◆13:10~14:40 
第一部 授業・教科書・入試
 ~歴史教育改革を三位一体で考える~ 
○報告1 歴史教科書をどう書き換えるか?―ジェンダーの視点から
三成美保(第一部会員・奈良女子大学研究院生活環境科学系教授)
○報告2 高校歴史教育のあり方をめぐる議論
久保亨(第一部会員・史学委員会委員長・信州大学人文学部教授)
○報告3 制度の壁か思考の壁か?――暗記オンリーでない歴史の試験をめざして
桃木至朗(連携会員・大阪大学大学院文学研究科教授)
○コメント 現場の声をつなぐ:小川幸司(長野県立長野高等学校教頭)
◆14:50~15:45 
第二部 教材実例としての「慰安婦」問題
 ~研究の到達点を踏まえた教育実践と市民の育成~ 
○報告1 長志珠絵(連携会員・神戸大学大学院国際文化学研究科教授)
○報告2 小浜正子(連携会員・日本大学文理学部教授)
○コメント ドイツとの比較から
姫岡とし子(連携会員・東京大学大学院人文社会系研究科教授)
◆15:45~16:55 総合討論 
  司会:井野瀬久美恵
平野千果子(連携会員・武蔵大学人文学部教授)
◆16:55 閉会の辞 久留島典子(第一部会員・東京大学史料編纂所教授)

主 催:日本学術会議史学委員会歴史学とジェンダーに関する分科会
共 催:日本学術会議史学委員会歴史認識・歴史教育に関する分科会
科研費基盤研究(A)「ジェンダー視点に立つ『新しい世界史』の構想と『市民教
養』としての構築・発信」 
http://krs.bz/scj/c?c=259&m=20553&v=c7dede47
後 援:ジェンダー史学会・日本史研究会
問い合わせ先:日本学術会議事務局(審議第一担当)付第一部担当
s251【あっと】scj.go.jp