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公開シンポジウム「ユーロ危機とヨーロッパの政治経済」
の開催について(ご案内)
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(開催趣旨)
冷戦終焉後、ユーロ・ペシミズムにあえいでいた欧州は、世紀転換期に深化と
拡大を遂げることにより、体制転換と市場化を達成した中東欧の新加盟国を受
け入れ、21世紀初頭にはアメリカをしのぐ経済成長を遂げ、またアジアにも
接近して世界経済の地歩を築いた。
しかし2008年リーマンショックの余波は、ヨーロッパにも及び、
2010 -11年にはユーロ危機を迎えることになる。また移民の流入やグロ
ーバル化の中での賃金の停滞、物価の上昇、さらにはPIIGsと呼ばれる地域での
財政の行き詰まりや破綻は、多くの創造的試みを行ってきたヨーロッパの発展に
暗雲を広げることとなった。
ヨーロッパの政治経済は、世界において、どのような位置にあり、何を目指し、
中国・インド、東南アジアの急激な発展の中、これらと連携しつつ、いかなる
改革発展を行っていくのだろうか。
本シンポジウムは、アメリカの自由主義経済とは異なり国家と社会の規制に
よって現状欧州の問題点を打破しようとするフランスのレギュラシオン学派の
ボワイエ教授、冷戦終焉後の市場化・自由化・民主化における二〇年来の台風
の目である中・東欧の政治政策転換をユーロ危機の中で分析するベレンド教授、
ヨーロッパの東と西、北と南の分裂の中で、ヨーロッパと、EUと共に生きるこ
とによりその役割と存在をヨーロッパに受け入れさせてきたドイツを分析する
グルーナー教授が、それぞれ、三国地域の国家と地域の政治経済を分析し、
打開策をさぐる。
◆日 時:2013年2月17 日(日) 13時30分~17時00分(12時30分開場)
◆会 場:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
プログラム
開会挨拶 猪口 邦子(日本学術会議第一部会員、参議院議員、日本大学客員教授)
アルブレヒト・ローサッチャー(欧州代表部公使参事官:政治経済部)
山田 淳(外務省欧州局審議官)
進藤 榮一(国際政経アジア共同体学会)
開催趣旨 羽場 久美子(日本学術会議第一部会員、
青山学院大学大学院国際政治経済学研究科教授)
司 会 猪口 孝(日本学術会議連携会員、新潟県立大学学長)
登 壇 者 ロベール・ボワイエ(アメリカ研究所、フランス)
「ユーロ危機の起源、進行、打開策――岐路に立つ欧州連合」
Robert Boyer(Institute of the America):Origins, Unfolding and
Ways
out of the Euro Crisis, The European Union at the
crossroads
イヴァン・T・ベレンド(カリフォルニア大学ロサンゼルス校、アメリカ)
「中・東欧の共産党体制後の体制移行とユーロ危機」
Ivan T, Berend(UCLA):Central and Eastern Europe’s
Post-Communist
Transformation and the
Euro-Crisis
ヴォルフ・グルーナー(ロストック大学、ドイツ)
「ドイツの役割――ヨーロッパ、欧州連合、ユーロ危機に際して」
Wolf D. Gruner(Rostock University): The German Role in Europe,
in the European Union and the Euro
Crisis
討 論 者 藤原 帰一(日本学術会議連携会員、東京大学大学院法学政治学研究科教授)
真柄 秀子(日本学術会議連携会員、早稲田大学政治経済学術院教授)
羽場 久美子(日本学術会議第一部会員、
青山学院大学大学院国際政治経済学研究科教授)
閉会挨拶 恒川惠市(日本学術会議連携会員、政策研究大学院大学副学長)
※ 一般公開。参加費は無料。定員300名。
※ 先着順。
※ 参加は eu.and.asia[at]gmail.com まで、お名前と所属を書いて
ご連絡下さい。(ただし当日でも参加可能です。)
日英同時通訳付き
詳細については、以下のURLを御覧ください。
http://www.scj.go.jp/ja/event/index.html
【お問い合わせ先】
E-mail: eu.and.asia[at]gmail.com
日本学術会議事務局第一部担当 嶋津(TEL:03-3403-5706)